調子に乗ったわたしが、これまでに相談を受けたときにすすめた占い雑誌で調べた石のことまで話してしまった。
すると、彼が占いの興味をもったのか自分にも石を選んでほしいと言い出した。
カフェに長くいるのも申し訳ないので、そこから直接パワーストーンのショップに向かう。 占いの雑誌に載っていたものとは全く違う所だが、
彼と歩いている間に思いついたのは、アメジスト。
アメジストは、直感直を高め、精神安定にも良く、同時にストレスで疲れた心を癒す効果もある。
また、真実の愛を守ってくれたり、また、高ぶりすぎた愛情を穏やか冷ます石でもある。
その上、禁酒禁煙、不眠症にも適したこの石以外、彼に思いつく石はなかった。
男性である彼は、さすがにブレスレットでななくストラップを、と考えていると話しながらショップに入った。
アメジストは紫色。
その石を見た彼は、彼のおばあちゃんが昔身につけていたことを思い出したそうだ。
紫色は、聖徳太子のころより、最高位とされていた色。
中国ではその昔、皇帝だけが身につけることを許されていた色です。
営業でトップを目指している彼に、とても似合う色でした。
最初はストラップと考えていた彼ですが、アメジストとラベンダーアメジスト、水晶を組み合わせてブレスレットを作っていた。
紫色のそのパワーブレスは、男性の彼が身につけていても嫌味なところがなく、似合っていると思った。
結局、お付き合いすることにはならなかったが、お互い良き相談相手が出来たようで、彼とは今でも飲み友達だ。
彼は、占いでラッキーアイテムだと書かれていた印鑑も程なくして作って持つようになった。
パワーストーンのお陰かどうかはわからないが、その後、たった1度だけれど、営業成績がトップだったこともあるらしい。
それから、一応上位をキープしてはいるが、ブレスレットを身につけてから、前ほど成績を意識しなくなり、営業を楽しんでいるとか。
人生楽しむことが一番だ。
これからもお仕事頑張ってください。 |