| 人間関係に悩んでいたわたし。 あのころに起こった出来事は、今、文字にも出来ないくらい、わたしの傷になってしまった。
 なぜ、パワーストーンに出会ったのか・・・ それはある占いを見てから。
 周りが全て敵に感じるほど人間不信になっていたわたしは、当時職場の同僚2人が歩いているのを見るだけで、動悸が早くなってきてしまうほど。
 その日、気持ちを少しでも明るくしようとショッピングに出かけ、たまたまそのショッピングモールで同僚を見かけてしまったのだ。 今でも不思議な感情だが、その当時はショッピングに出かけているのを見つかるだけでも悪口を言われてしまうのでは?と不安を感じていた。
 わたしは同僚に気づかれるより早く、目の前の本屋さんに入った。
 柱の陰に隠れるように、立ち読みしているフリをしようと手に取った雑誌。 そこに、占い特集が載っていたのだ。
 占いだけでなくパワーストーンなどの事も載っていた。
   女性向けの雑誌だったので、恋愛関係のパワーストーンが中心ではあったが、その中にストレス解消や、人間関係のトラブルについても書いてあった。 わたしはそのまま占い雑誌を買い、ショッピングを中止して帰宅した。
 部屋に入るなり、雑誌のパワーストーン特集を読み漁った。 気になる人間関係のところは、何回も読み直しをした。
 その中で、とても気になる石があった。
 ターコイズ。 明るいブルーのこの石は、それを持つ本人だけでなく、周囲の人まで穏やかな気持ちにさせるパワーを持っているという。
 体験談を読むと、ストレスからイライラしたり、極度の心配や不安を持つ人や、人間関係に悩む人がコメントしていた。 わたしと同じように悩みを持つ人や、もっと大変な状況にある人もいた。
 なんだか、自分の思い込みで悩んでいたようにも感じた。
 翌日の日曜日、わたしは前日と同じショッピングモールにパワーストーンのショップがあったことを思い出し、行ってみることにした。 実際に見たターコイズは、写真のイメージとは違い、青色とも緑色とも違う不透明なその石は、不思議とわたしの心を惹きつけた。
 澄んだ空のようなその明るい色は、確かに明るいエネルギーを持っているようにも感じる。
 その昔、ある部族はこの石を盾に埋め込み、戦いに挑んだとか。 わたしは、他の石をみることなく、このターコイズを買う決心をした。
 ショップの人に、間に水晶をいれるとシンプルに仕上がるとすすめられたが、わたしはターコイズのみでブレスレットを作った。
 会社へも身につけて出勤したが、その明るい色はいつでもわたしの視界に入り、自然と笑顔で過ごせるようになった。 あれほど気になっていた他人の視線も、気のせいだったように思えた。
 挨拶から始まり、時折ブレスレットのことを聞かれ、今まで一人行動していたのを忘れるくらい普通に会話が出来るまで半年間かかったが、その間にたくさんのことに気が付いたように思う。  人の優しさや、見えない気遣い。 たくさんあったのに、わたしは感謝することを忘れていたようだ。
 パワーストーン印鑑を作って、印鑑を押すたびにそのターコイズの明るい色を見て、気持ちが晴れやかになった。  心の持ち方をほんのちょっと変えるだけ。 その手助けをしてくれるのが、パワーストーンではないだろうか?
 わたしはこれからも、悩んでいる人の話しを聞いて、少しでも気持ちが軽くなるのなら、パワーストーンをすすめていきたいと思います。  |